『金利』について

お客様が一番心配していることの多くが『資金』です。
予算に限りがないお客様とは出会った事がありません。

総予算が4,000万円?5,000万円?返済が家賃並みで。などのお話しは多く
聞きますが、金利について気にされている方は、決して多くおりません。

それは当然なんですよね。日本では約25年くらい低金利が続いています。
民間住宅ローンベースですと、ずーっと1%を切った金利です。
25年も続けば通常となってしまい、お客様も営業マンも「当たり前になって
いるのでしょう。



私が30年前に入社した頃は、住宅金融公庫(今のフラットみたいな)で4%後半だったと記憶しています。
それから3%を切ったあたりから、営業マンは『低金利です!今です!』と口々に営業活動をしてきました。
当然、当時はバブル崩壊はしていましたが、今より景気は良かったと思います。

少なくとも私が働いていた30年の間に3%、4%という金利の時代があったのは事実ですし、皆さまがこれから30年、35年返済するにあたり、その間に同じような事にならない保証は全くありません。


現在、首都圏エリアの平均借入額は4,568万円だそうです。
仮に、私のエリアは千葉県ですので、4,000万円としましょう。

【4,000万円借り入れ 金利:0.7% 35年返済】
月々:107,408円 総支払額:45,111,490

【4,000万円借り入れ 金利:1.7% 35年返済】
月々:126,430円 総支払額:53,100,684

【4,000万円借り入れ 金利:2.7% 35年返済】
月々:147,321円 総支払額:61,875,149

金利が1%上がるだけで、月々19,022円上昇します。これくらいだと、何とかやりくりして返済できるかもしれません。
ただ、総支払額の差異が約790万円です。

2,000万円のお土地と2,800万円のお土地の差があるんですよ!
800万円ちがったら・・・・・
探すエリアも建てられる建物のご予算も変わってきます。

さらに2%かわると・・・地獄です。。
総支払額で1,769万円!! 本田圭佑ばりないい方になってしまいます💦

株も土地価格も上下推移するのに、なんで金利だけがずーっと低金利が続くのでしょうか?
皆さんは生命保険や自動車保険に入るのに、なんで金利についてはヘッジしないのでしょうか?

前職時代、家造りセミナーなどで金利のことをよく話していました。
『低金利はずーっと続かない!』出来る対策をしていきましょう。と。
借り方、借先、お金に対しての考え方、あらゆる要素によって変わってきますが、何も考えずに借り入れするより、少しのアイデアを入れていきましょう。

そのひとつとして、永遠のテーマである「変動金利」「固定金利」どっちか問題です。
次回はそちらをテーマにお伝えいたします。